通った道/
吉岡ペペロ
二ヶ月まえ東京に夜着いたときも
あたまが痛くて息も浅くて
目からは水がにじみ出ていて
限界なくらいしんどかったのだが
いま東京に向かっている
あのときとおんなじしんどさだ
なのに心はコントロールされている
あの夜の道を通ったからだろうか
それとももう考えることの
どうしようもないほどの無意味さを
知ってしまったからだろうか
二ヶ月まえ東京に夜着いたときも
あたまが痛くて息も浅くて
目からは水がにじみ出ていて
限界なくらいしんどかったのだが
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