沈丁花の唄/吉岡ペペロ
 

まだ若いからだの頃

営業車へともどる夜道に

清烈な花の香がした

まだ相俟みえぬあなたに

届けたくなっていた


僕だけのものにする為に

その小さな花々を毟り

車内にそれを舞い落とす

生まれた時からそうだ

あなたに心を届けている


まだ若いからだの頃

営業車へともどる夜道に

清烈な花の香がした

まだ相俟みえぬあなたに

届けたくなっていた
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