ひとり/吉岡ペペロ
 

ふたりで街を冷やかしながら歩いていた

幸福というものがあるのなら

そんな時間や音や風のなかにあるようだった

ちいさなものからおおきな景色まで

ふたりに冷やかされるものは無限のようだった

それをぼくはこれからひとりで行うのだ
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