ひとり/
吉岡ペペロ
ふたりで街を冷やかしながら歩いていた
幸福というものがあるのなら
そんな時間や音や風のなかにあるようだった
ちいさなものからおおきな景色まで
ふたりに冷やかされるものは無限のようだった
それをぼくはこれからひとりで行うのだ
戻る
編
削
Point
(1)