靴を履いて/
もっぷ
あの日掬ったひかりは
いつかカタチとなり
カタチとなったからには
失われるのだろうか
案じながら
モニターで監視している
こんな灰紺の夜に
まばゆさを
*
なみだするのはなぜだろう
わたしは
切り取ったはず
陽光を
確かにこの手に
つい、あの日に靴を履いて
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