ずっとかなしかった/吉岡ペペロ
虚無に振れるとそれはまぼろしとなり
ひととの繋がりを
ただひとつの解のように抱きしめるのだった
そんな心癖は小六の頃からで
中一、中ニ、中三と、ぼくの人生は暗かった
胸にはずっと痺れがあって
泣き出しそうなふやけた顔が
昼夜を問わず縋りつくようにさ迷っていた
かなしいってこんなことなのだろう
ぼくにはいつものことすぎて
へっちゃらにさえなっているけれど
虚無に振れるとそれはまぼろしとなり
ひととの繋がりを
ただひとつの解のように抱きしめるのだった
そんな心癖は小六の頃からで
中一、中ニ、中三と、ぼくの人生は暗かった
胸にはずっと痺れがあって
泣き出しそうなふやけた顔が
昼夜を問わず縋りつくようにさ迷っていた
戻る 編 削 Point(6)