救われる魂/吉岡ペペロ
 

ぼくは肉体によって

命を認識され

魂からは離れられず

幾つもの心をつくりだし

精神という物差しで格付けされている


肉体にぼくは宿っているのだろうか

肉体を命と言えば良いのだろうか

じゃあぼくは魂なのだろうか

じゃあ心とはなんなのだろうか

精神とはなんのことなのだろうか

十五の頃そんなことばかり考えていた

心とは魂から発せられるかたまりなのではないか

精神とは魂の質や格のことではないか

無理矢理そんなことを考え抜いたりしていた


ぼくは肉体によって

命を認識され

魂からは離れられず

幾つもの心をつくりだし

精神という物差しで格付けされている
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