隣のひかり/吉岡ペペロ
 

ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静かに我慢している


目を閉じると

ひかりは枕にかわるようだった


ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波も

ぼくにはまるで安らぎなのだ

ああ、ぼくは、静かに我慢している
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