本当の自由/吉岡ペペロ
日差しだけが強くて涼しげだった
まだ朝のような夕方
木々の緑は身を揺らせて
一日じゅう空は青のままだった
ぼくは泣きたいほど懐かしかった
ひかりがひかりだけになっていた
それいがい
僕等にんげんに
懐かしいことなんてないような気がした
誰かのために
自分を操ろう
それがたぶん
本当の自由だ
日差しだけが強くて涼しげだった
まだ朝のような夕方
木々の緑は身を揺らせて
一日じゅう空は青のままだった
ぼくは泣きたいほど懐かしかった
ひかりがひかりだけになっていた
それいがい
僕等にんげんに
懐かしいことなんてないような気がした
戻る 編 削 Point(5)