タイムマシン/吉岡ペペロ
富士山が爆発で
その姿かたちを変えてしまったら
あの容姿をもう
見つめることが出来なくなってしまったら
やはり過去なんだ
ぼくらは過去で出来ているんだ
過去とは原因のことではない
過去とは記憶のことだ
今と未来は変えられないけど
過去ならいくらでも変えられる
こころ、というタイムマシンに乗って
いくらでも変えにゆくことが出来る
何百年、何千年続いているだけで
そこに永遠を重ねてしまうひとがいる
ぼくはそれに違和感を感じてしまう
何百年、何千年ぐらいで永遠を語るなよ、って
生きていることがありがたいだとか
有り難いと言い換えてみたりするひとにも
ぼくは違和感を感
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