金網越しの月/
吉岡ペペロ
酔いどれが
月の真下を歩いてら
線路沿い
ふらつきながら歩いてら
ぜつぼうの
冬の星座がぽつってら
かじかむ手指になみだが凍る
噴き出す鼻血がすぐに乾いた
これ以上もない孤独のなかで
金網越しの月を見つめていた
酔いどれが
月の真下を歩いてら
線路沿い
ふらつきながら歩いてら
ぜつぼうの
冬の星座がぽつってら
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