千夜一夜の物語/
吉岡ペペロ
あなたの時が動いていることを
だれかの切実になり果てていることを
思うと
マイナス100度の
しこりが駆け抜ける
だって仕方がないじゃないか
怪我して当然なんだ
生きて愛して戦った
あそこは戦場だったんだから
あなたの時が動いていることを
だれかの切実になり果てていることを
思うと
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