空飛ぶサカナ/
三奈
酸素のない入り江
海水で満たされた視界
手足のついたサカナは駆け上がる
また呼吸をする為に
また"にんげん"に為るために
『無駄な事を』と嗤うあいつに向かって
心のままに暴言吐いたら
もっと高く飛べる気がするんだ
海底から生まれた一つの命
見せてあげよう
格好悪い生き様を
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