思い出/吉岡ペペロ
 

商店街を端まで歩き左に折れると喫茶店がある

たぶん二回目だと思うのだけれど

五回目ぐらいの感覚でなかにはいり注文をする

思い出とはすべて自分だけのものだ

そこには主体は自分一人しかいない

(もう誰も探していない自分を見つめていた)

スポーツ新聞を読みながら珈琲を待っていた
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