いつも悪魔は優しげに/吉岡ペペロ
 

いつも悪魔は優しげに

地下鉄の階段を上がってくる

いつも天使は無関心に

背中だけ見せて寝転んでいる


青い泥のような夕暮れだった

命の汚濁のからくりを

じっと息を殺して見つめていた


いつも悪魔は優しげに

地下鉄の階段を上がってくる

いつも天使は無関心に

背中だけ見せて寝転んでいる
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