知らない女の子の隣で書いた詩/番田 
 


一人で夢の中を歩いていると
ぼんやりと 草の上に寝転がる
流れる風の中で何を見ていたのだろう
私には よく わからなかった


寂しい時が巡っている
ぼやけた自分の姿を小さな公園の中に見た
きっと それはあまりにも遠い記憶だった
白いシャツを着ていた小さな横顔
一体 あれは 誰だったのだろう


だけど誰であってもかまわない
俺はすでに死んだのだろうか それとも 生きているのか
街角の中華料理屋でエビのチリソース煮を食べて
遠いマルセイユの知らない路地裏に迷い込んでいた


戻る   Point(0)