プーさんの頃( 2)/吉岡ペペロ
 

ロビンはいつもさびしそうだった

プーさんをひきずって世界を往復していた

世界に居心地のいいところなんかなかった

おとうさんの声のなかにあらわれた100エーカーの森

そこにはロビンを頼りにするものたちがいた

愛してくれる森や動物たちがいた

ブナの木、ハチミツ、トオリヌケ・キ、イーヨー、コブタ、クリストファー・ロビン




で、ぼくはまた世界にかえってゆく

階段をバタン、バタン、バタンとひきずりながら
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