プーさんの頃/吉岡ペペロ
 

幼稚園では門にはいるやいなや

くさいくさいと石を投げつけられていた

そういう姿を親に見られたくなくて

いつもひとりで歩いて通った

幼稚園の図書館でよく借りていたクマのプーさん

ふつうの絵本はカラーじゃなきゃさびしくなった

でもプーさんは白黒のほうが好きだった

ロビンをずっと女の子だと思っていた

ロビンはいつもひとりだった

プーさんがそれを見つめていた
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