水位/吉岡ペペロ
取り残されたみたいになって
みじめになって
ずっとひとりだった
そんな気持ちを
久しぶりに忙しなく味わっていた
こころの恐慌は
津波のように水位をあげて
無責任にふくれあがっていった
だから仕事もがんばった
都会にもひとりで住んだ
いもうとも守れた
だからお母さんも励ませるとおもったのだ
取り残されたみたいになって
みじめになって
ずっとひとりだった
そんな気持ちを
久しぶりに忙しなく味わっていた
こころの恐慌は
津波のように水位をあげて
無責任にふくれあがっていった
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