メモ/番田 
 


誰もいないのなら眠りに落ちればいいだろう。何もないのなら風がそこにあるだけ。風はぼんやりと流れる。夢の中をぼんやりと何かを探し求めるようにー、それは夢なのかも知れないのである。そうではないのかもしれないと、納得しようとするけれど。


私は疲れただけ。今日は雪が舞っている。雪の表示された今朝の天気予報を思い出す。何も思うことなどそこにないー、流れだけがいつもそこにある。天涯孤独の身で生きていく価値はあるのだろうか。何もありはしないだろう。いつも目の前を、透明な姿が流れていくだけ。

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