人魚たちのララバイ/
吉岡ペペロ
花の降る午後に
かぞえているのは
きっと子守唄のようなものだろう
彼女たちは
男を知らなくて
自慰のためにゆびを遊ばせる
貝殻をさわるように
花びらをかぞえるように
花の降る午後に
かぞえているのは
きっと子守唄のようなものだろう
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