夏の階段/
かんな
あの空と海の境界は
いとしさを含んだ
やさしさが横たわっている
きみがすやすやと眠る
わたしのひざまくらも
きっときみとわたしの
曖昧なやさしい境界になっている
くっつかないということは
いつか
触れられるということ
はじめて
きみの手を握って
淡い青の階段をかけ上がる
この夏
戻る
編
削
Point
(7)