夏の階段/かんな
 



あの空と海の境界は
いとしさを含んだ
やさしさが横たわっている

きみがすやすやと眠る
わたしのひざまくらも

きっときみとわたしの
曖昧なやさしい境界になっている

くっつかないということは
いつか
触れられるということ

はじめて
きみの手を握って
淡い青の階段をかけ上がる
この夏



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