彼岸 - S T O P O V E R ・ 8/李伍 翔
 






おそれる キミ の手をひいて


すすむ 夕闇のそばに


虚ろな記憶と


快感に似た


くろい 何か




きこえてくる


歌声


彼方より


誘うよに


愛しむよに 魅了する




キミが


河岸へと 辿り ついたら


ボク は


その手に


お別れのキスを



それが


約束 だから ね



まぶたの裏に


微笑む面影


それが何かを


ボク は知るよしもないけれど


あの花園には


もう 帰れないことだけは


わかったんだ
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