浜辺の賊/
吉岡ペペロ
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺の賊らが歌いだせば
ひとにも楽しいことだけをさせよう
夜の色が染みだして
僕の胸はどんな光を探すだろう
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