矢印/吉岡ペペロ
はっきりとした目的もないと
矢印が他人事のように見えてくることがある
この矢印はじぶんにとっての矢印なのか
ぼくはどこへゆこうとしているのか
矢印はなにも知らないだろう
そんなことぼくが決めることだ
東京は雨が降っている
灰色が湿気ている
蛍光灯がとても優しい
はっきりとした目的もないと
矢印が他人事のように見えてくることがある
この矢印はじぶんにとっての矢印なのか
ぼくはどこへゆこうとしているのか
矢印はなにも知らないだろう
そんなことぼくが決めることだ
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