爽やかなしょんべんの匂い/吉岡ペペロ
 

爽やかなしょんべんの匂い

あたりを見回すと

ツツジの群生しかなかった

あいつが俺のを飲んだのを

思い出してもいた

意味などさがす気もなくて

あいつが俺のを飲んだのを

植物的な愛の形を

心でぼくは嗅いでいたんだ
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