空を抜ける/
吉岡ペペロ
あてどなく
そうあてどなく
ぼくはきみに聞いた町を通りを
喫茶を探すように歩いた
東京の商店街の
あの密着感がにがてだ
ぼくはよそものだと
目がおもくなる胸がくらくなる
足が空を蹴る
あてどなく
そうあてどなく
ぼくはきみに聞いた町を通りを
空を抜けるように歩いた
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