さくらが目に沁みる/
吉岡ペペロ
日がしろく輝いて
ひとびとに熱を伝えている
傍らの空にはさくら
それをこどもみたいに自慢げによろこび
それをおとなみたいに適度な距離でたのしみ
日がバス通りの向こうに落ちて
ひとびとから熱を奪っていった
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