星の消えゆく朝より (4/瑠王
 

最後に



本当は星なんて見えていなかった
ただ、そう思うことで
楽しんでいたかったんだ

そう

どんなに空虚な嘘でも
信じることでそれが扉になった

でも開くにはやはり鍵が必要だったんだ



また、はじめからやり直そうと思う

そのためには、
一度眠りにつかなければならない

でも目覚めたときには
君が黙って側にいてくれる
だから、

だから、安心しておちてゆける



それでは、ほんのひとときだけど
おやすみなさい
よい夢を


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