金魚と毒薬。/
菊池ナントカ
君が金魚を見殺しにしたのは事実だ。
餌をやらず、水も換えず、
君自身は傍観者で、いただけだ。
むしろ君が金魚を殺した。
赤い花の下、金魚の墓を作る君。
どんな気持ちなの。
見殺しにしておいて。
君はルビーの眼をして言う。
「罪悪感が、もう一つ欲しかっただけよ。」
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