公園とタバコとコーヒー牛乳と私/瑠音
空が
きれーやなーと思いながら
タバコに火を着ける
14時
誰もいない公園と
ペットボトルのコーヒー牛乳
風の冷たさを予想せずに着た
半袖から出る腕がちょっと冷たかった
はたして水は出た。
うん、水、でるかなーって思って蛇口、回してみたんだよ
ついでに使われてなさそうなあの公衆電話の受話器を取って
赤川次郎の小説をはじめてみたい
微睡めば肌を冷やす風
ここじゃ眠れないね
せっかく
誰にもみつからないのに
タバコ
もう一本
3年前の今頃
タバコの似合う女性になりたいと思った
そんな良いものじゃないとわかってて
タバコの似合う女性になりたいと思った
今
私
タバコの似合う女性
かな
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