あれはきっと月の滴/
Leaf
いつぞやの朝露に綻んで居たのだが、
思い込みではないかと揺らぐほど
呆気なく潤いは早々に太陽が持ち去った
赤黒い夜明けの曙にいきり立つ蒸気が射光の糸に捻り寄るみたいで、
水浴びしたばかりの太陽が放った迸りが葉のプレートで沸々と踊り出す過程を
放物線を描く反射に悪戯されているのに全く気付かず頬を弛め見ていた俺は
なんて……
あれは……
また会おうぜ
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