木漏れ日の席/オリーヴ
 





つのる程に薫る
零れるばかりの

想いを


薄紫の言伝と束ねて


静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような



只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは




枝垂れる程に藤の花




ひと房の詩集であるのです

















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