土曜日の朝/
吉岡ペペロ
土曜日の朝
きょうはここにいる
子供たちの話す声がする
愛人とだと
土曜日の朝を
迎える場所はまちまちだ
性欲だけではないけれど
足るを知らないで
せつなくなっている
無駄な時間なのだろうか
無駄どころじゃなくて
いろんなものを傷つけている
未来も過去も
愛人の家族や本人も
もちろん私も
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