樹影/吉岡ペペロ
 

情熱はあふれているか

壊すことでしか

伝えられなかったから

もういちど

待ち伏せするほど

イカレてもいなかった

バス停までの道

ワンピース色した午後7時

月が外灯よりも明るかった

白かった

電車に乗っているあいだ

今も

細胞が痛かった

情熱はあふれているか
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