リアル/見崎 光
 

整えて
サラサラと
見上げて
キラキラと
滴って
ヒタヒタと
“むかし”を重ね着するごとに
“いま”が集約されてゆき
“あした”には冷たいアスファルトの上で
カラカラと
カラカラと
木枯らしに遊ばれている
かも
しれない


大人の時間は
子どもの時間より長いはずなのに
季節巡りの速さが
幼さだけを置き去りに
短く短く過ぎていく


カラカラ
カラカラカラ…






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