一時の踊り子/
愛心
透き通った青い舞台
夕焼けの彼女は
赤いフリルをはためかせ
沈みながら
踊る
七色の光の粒子は
彼女が踊り子だというシルシ
彼女が自分の身体を
崩しながら
踊り狂うその姿は
まるで
『この世界はまだ棄てたもんじゃない』
って
言っているようだった
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