紅のおもい/
見崎 光
何をおもい
何をみつめ
紅が
雲をとらえ
空が
紅を受け入れた
同化していく地上に
根を張り
弱ささえ伺えるような一輪
それなのに深い桃色は
紅に包まれてもなお
奪われることなく凛と成し
魅了して止まない
何をおもい
何をみつめ
何を謳っているのだろうか
空に紅
地に桃色
佇みに浮かぶ僕は
いつの間にか
君のことを
考えていた
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