あげは〜永遠〜/見崎 光
 

守り
支え
寄り添う

金色の羽根で
そよぐ光と熱
つがいで在ることを望み
隣に在り続けることを選ぶ
背中の愛をヒラヒラと
緑たゆたう木陰のほとり
ブランコが揺れる光景のような
優しい風が吹いている

守り
支え
寄り添う
当たり前のことが出来ずにいる私達
誓いという約束に委ねすぎる心と
異常なまでの被害者意識に荒む瞳
履き違えた愛の結末は傷
矛盾する身勝手さを正当化しながら
永遠を求めるばかり

人生を嘆くより
本来在るべき形に触れていたい
そう、アゲハのように
舞い、守り、支え、寄り添いながら
大切なものを育てゆく





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