アジアのどこかで/
吉岡ペペロ
アジアのどこかで
果実や肉の汁で汚れた
だだっ広い路地で
ひとびとは
収益とコストの差額のために
昼間のすべてと
夜の半分の時間を生活している
ビジネスを終えて
夜の街をうろついた
時差一時間の地で
幸福について考えた
相対的なものから
放たれたかったから
アジアのどこかで
果実や肉の汁で汚れた
だだっ広い路地で
ひとびとは
収益とコストの差額のために
昼間のすべてと
夜の半分の時間を生活している
戻る
編
削
Point
(1)