Dry Flower/青の詩人
 

枯らしたくなかったんだ
だから枯れる前に摘みとり飾った

窓辺を美しく見せてくれたよ
その向こうの世界の色がどんなのか
僕に隠して

そのうち世界の嘘に耐えられなくなって
ゆっくり色あせていった
もともとそういう運命
最初が一番綺麗


覚えていない
どんな花だったか
記憶はいつも
夢うつつの狭間


わかってる
枯れたんじゃないことぐらい
枯らしたんだ
この手が

先に枯れていた
この手が


それでもそばで咲いててほしかった
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