枯れススキ/
見崎 光
幾度と見上げても
空はそこにあり
幾月を俯いても
この手に成せぬ色を広げて
微笑んでいる
移ろう姿を眺めては
さだめの意味を問うこともせず
ただそこに漂い流れ
ありのままを差し出している
ちっぽけな僕らを
誘うように
戻る
編
削
Point
(3)