一目惚れ/
むくげ
覗き込んだ、その瞳に
まあるい稲穂色のお月さまを見た。
わたしの目には
スプーン色の星々を映す。
くるり、くるりと弧を描く。
あなたの闇色に、あなたの月を見つめながら。
寂し気に抱えた
あなたの美しい夜色の海で、
出来うる限りいつまでも泳いでいたいから。
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