明順応/青の詩人
 

ドアを開くと 光
強烈な光

だけど目は閉じてはいけない
この眩しさが
ぼくの望んだ光度だから

開け続けた
明るさに慣れた

そしてぼくは
まばたきを忘れた
つまり ひとりの暗さを
淡い月を
蛍のはばたきを
ぼくは忘れた
かわりに
むなしさを覚えた
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