レンタカー。/菊池ナントカ
 



原宿で車を停めるとこを探していて、
流石ふだん家に籠もりっぱなしの青年は駐車場を中々見付けられんかった。
もうすぐ七時になってまう。
大体の服屋は七時に閉まる。
妹はもうその辺に停めたら、と言うが。
青年は持ち前の不安度で駄目だ駄目だと呟きはじめた。

民家前にて打ち水をしていたステテコ姿の老人が、
そこに停めちまいな、とアドバイスをくれてそこに停めたが青年は車から降りなかった。
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