片恋/
風音
夜の暗闇の中
街の灯は瞬いて
あのひとは
何をしているだろう
その疲れた身体を横たえて
それとも
誰かと笑いあって
好きです、
とも
慕っています、
とも
言えなかったひとだけれど
この彩られた街を
あのひとに見せたいと思いました
今も続くわたしの想いをよそに
街はあまりにも
煌めいていました
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