オルフェの夏/
石瀬琳々
衰えて炎もいつか褪せゆくか
終(つい)の火を燃せオルフェの夏よ
竪琴の絃(いと)のふるえに夏は逝く
全(また)き夜空に呼び声はるか
初風(はつかぜ)に見え隠れする白き指
結びゆくのか夏の翳(かげ)りは
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