ハロー！！ペレストロイカ/ふもと 鈴
喜と悲劇 どちらもありよ わからずや
口塞がれる 戦争の後
階段の 踊り場走るこどもには
なにひとしれず ステップを
午前４時 暗闇かりて映画見ゆ
明けゆく空が 思想ノオト
書店過ぐ 急ぎ足とは裏腹に
視線は彼を 縫いつくす
呼び声 意味の連続を
夕日と呼んだ十五歳
周辺を なめつくすだけ大人たち
ドワネルきみは なに叫ぶ
雨音を 計器ではかる愚かさに
泥水はねて 針かくれんぼ
モノクロを 嫌ったきみがものがたり
光と影は 容赦なし
会話する メガネのふちの冷たさに
息ふきかけて 対話した
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