泡を吐く/
ミゼット
切り取りし うたの一節 風景画 部屋に積もるは記憶の断片
椿の木根元をご覧よ白い指あすこに昨日金魚を埋めたの
水鏡 円の中へと囚われし人魚の瞳の黒きこと
禁忌の実食べた罪人目覚めれば胸突き破り赤き花の咲く
蝶々に呪われし夕呼吸する息を吐く度燐粉こぼれる
夕闇の駅の上空飛んでゆく流線型した乙女の残像
うたうたう
うたうたううた
うたうたう
うたううたうわ
うたうたうたう
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