空にグラデーション/ナオ
 
ねえ見てと振り向く空にグラデーション 薄雲染める街の憂鬱

焼きたてのチーズスフレと君の肌 銀のスプーンを舐める気持ちで

ゆるしてるもうゆるしてる新井君ブルースリーになってもいいよ

動物園みたいと笑うフィギュアたち ミニカーに乗せ黙らせてみる

小悪魔になるもならぬも男によるの背を向けた友の言い訳

青銅の巨大な蜘蛛の足を蹴り 待ちわびている秒針の夜

新井君それでよかったほんとうに旅立つ朝に砂漠を思い

人波を追い越していくスロープで君を見つけたポップス乗せて
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