空にグラデーション/ナオ
ねえ見てと振り向く空にグラデーション 薄雲染める街の憂鬱
焼きたてのチーズスフレと君の肌 銀のスプーンを舐める気持ちで
ゆるしてるもうゆるしてる新井君ブルースリーになってもいいよ
動物園みたいと笑うフィギュアたち ミニカーに乗せ黙らせてみる
小悪魔になるもならぬも男によるの背を向けた友の言い訳
青銅の巨大な蜘蛛の足を蹴り 待ちわびている秒針の夜
新井君それでよかったほんとうに旅立つ朝に砂漠を思い
人波を追い越していくスロープで君を見つけたポップス乗せて
戻る 編 削 Point(2)