宵過ごし/
一代 歩
真夜中の、窓辺凍てつく タバコ呑み ため息も混ぜ、宙(そら)に放てば
眠れぬ夜、もてあましてる午前2時。動かない街、我はひとりか
本当は明けてく夜が怖かった。リセットされる私の孤独
一日が始まるときに立ち会ったひとりぼっちの健全な朝
「おはよう」と始めたいから少しだけ、仮眠を取った。スズメ鳴くころ
昨晩の湖に似たさみしさを深く沈めて素知らぬ顔で
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