宵過ごし/一代 歩
 
真夜中の、窓辺凍てつく タバコ呑み ため息も混ぜ、宙(そら)に放てば

眠れぬ夜、もてあましてる午前2時。動かない街、我はひとりか

本当は明けてく夜が怖かった。リセットされる私の孤独

一日が始まるときに立ち会ったひとりぼっちの健全な朝

「おはよう」と始めたいから少しだけ、仮眠を取った。スズメ鳴くころ

昨晩の湖に似たさみしさを深く沈めて素知らぬ顔で
戻る   Point(3)